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JLAについて

JLAグランドデザイン2061 ver.2

新たなグランドデザインの策定

2015年12月に発表したグランドデザイン(以下、旧グランドデザイン)は、当時 NPO 法人のビジョン・ミッションを遂行するために、短・中・長期的な視野に立って取り組んでいく具体的・実践的なアクションプランが必要である考え、2015年に「JLA グランドデザイン 2061」を作成しました。

これは、現在のライフセービングの原点とも言える1963年よりおよそ100年後にあたり、かつJLAが設立された1991年から70年目の節目となる「2061年」をJLAの最終的な到達地点としたものであり、ライフセービングの歴史が100年を過ぎたオーストラリアをモデルとし、日本の現状と比較した将来の理想像として定めたものでした。

あれから月日が経ち、旧グランドデザインの「2021年短期目標」がどこまで達成したかをレビューし、さらにはNPO法人から公益法人へと生まれ変わったことにより社会から求められる事業の変更も踏まえて、新たな「JLAグランドデザイン2061 Ver.2」を作成しました。

新たにアクションプランを2031年、2041年、2061年の3段階とし、これを合わせてグランドデザインとしています。これにより、水辺における安全知識と技能を広め、誰もが安全に楽しむことのできる社会の実現へ繋げて参ります。

(2023年4月)

2061年までの道のり

JLAグランドデザイン Ver.2

新たなグランドデザインのポイント

グランドデザインの骨格

  • 最終目標となる長期目標は、国内ライフセービング史の約100年後であり、JLA 設立70周年にあたる2061年のままで、アクションプランを2031年、2041年とした。
  • 組織としての全体的な目標を掲げ、救命 / 教育 / スポーツの3分野ごとの目標も設定した。
  • 組織としての目標は、ストラテジー1「ライフセービングを通じた生命教育の普及」を最重要と考え、さらにストラテジー4「ライフセービングの職業化」について、具体的に目標として掲げることとした。

活動の定義

ライフセーバーとは

海水浴場で活動する人をいう。ボランディアを含み、誰でもなれる。

ライフガードとは

海水浴場も含む海岸で活動する人をいう。ボランティアを含まず、専門性を求める。

海岸とは

海水浴場の他に、その期間外、時間外、エリア外も含めた海岸をいう。

プールでは

業務にあたるのでライフガードという。(ボランディア含まない)

資格の定義

ライフセーバー

ベーシック・アドバンスサーフ所有

ライフガード

サーフ:アドバンスサーフ+専門科目
プール:プールライフガード以上

国家資格化をめざす
※資格の国家資格化やライフセービングの職業化に向けて、国会議員や地方議員で構成される超党派の議員連盟の設立をめざす

加盟クラブの考え方

  • 部活動の地域移行や部活動改革の方針に伴い、中学校や高校に新しくライフセービングクラブ(ライフセービング部)を設立することを協会の積極的な目標には掲げないこととした。(現存するクラブを否定しない、排除しない、新規も受け入れる。)
  • 大学クラブはこれまでと同様に、全国の大学へ新規クラブの設立をめざす。
  • 加盟クラブは、地域、海岸、プール、企業など様々なクラブを設立し、特に海のない県にも加盟クラブが設立できるよう推進し、47都道府県すべてにライフセービング協会の設立をめざす。

ライフセービング教育

  • 加盟クラブと学校との教育的な地域連携を推進していく。また、すべての加盟クラブでのジュニアライフセービング教育を実施できるように推進する。

ライフセービングスポーツ

  • コーチ資格制度の確立を実現する。
  • コーチ資格とジュニアリーダー資格を融合させる。

JLA グランドデザインの実現に向けて

「JLAグランドデザイン 2061 Ver.2」で掲げる理想像の実現には、これまでと同様「教育」「救命」「スポーツ」3 つの活動が中心ですが、その柱は「教育」にあります。

水辺の事故をゼロにするためには、水辺の安全を見守る監視・救助の体制を確立する。つまり「救命」活動が重要になります。しかしそれよりも重要なのは、水辺で遊ぶ、生活するすべての人が、その危険性を正しく理解し、自分の身を守る手段を知ること。つまり水辺の安全教育が最重要です。事故を未然に防ぐライフセービングでは、この「教育」の普及が一番重要です。

そして「スポーツ」には、この活動をアピールすることや、ライフセーバーの救助技術や体力を養うためであり、さらには子供たちの活動の入口という役割があります。特に子供たちには、スポーツからライフセービングの魅力や重要性を感じ、やがて「救命」や「教育」に活動の幅を広げていくことに繋がります。

さらには、子供、高齢者、障がい者など、誰もが水辺を楽しめるための環境づくりの「福祉」、津波など自然災害に対する防災、減災のための地域の環境づくりの「環境」にも取り組んでいきます。

日本のライフセービング史100年後に向けて、「教育」「救命」「スポーツ」3つの活動を中心に、「福祉」「環境」に関する活動を加え、「JLAグランドデザイン 2061 Ver.2」の実現に向けて、本協会、都道府県協会、加盟クラブ、ライフセーバーと協力し進めて参ります。