アンドンクラゲ

無色透明で目立たず、高速で泳ぐ

刺胞のメカニズム

複数回刺されるとアナフィラキシーショックを起こすことも…

刺胞毒の反応はアレルギー症状であるため個人差がある
高速で遊泳し、高度な眼を持つ
刺胞動物門箱虫綱に属し、文字通り立方体のような形状の傘を持ち、その4隅から薄桃色の触手が伸びている。触手を除き、体全体がほぼ無色透明であり水中では目立たず、クラゲとしてはかなり高速で遊泳する。しかも、高度な眼(レンズ眼)を有し、遊泳時には視覚情報を利用しています。
箱虫綱にはハブクラゲやヒクラゲ等、毒性の強い種が多い。オーストラリアにはさらに毒の強いハブクラゲの近縁種 Chironex fleckeri (キロネックスフレッケリ)が分布しており、死亡事故が多発するため血清が作成されている。クラゲ類の刺胞毒の多くはタンパク質毒素であり、複数回刺された場合にはアナフィラキシーショックを起こす可能性もあるので注意が必要です。
繁殖のために意図的に集合も
大潮の時など、ときおり、アンドンクラゲが多数群れているのを見かけることがあります。アンドンクラゲは雌雄異体であること、また先述のように高い遊泳力と視力を有することから、繁殖のために意図的に集合している可能性が示唆されています。こういったところにクラゲに気づかずに立ち入ってしまうと、非常に悲惨な事態になります。