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海の知識

Vol.13 – カミナリイカ

2026.02.26 (Thu)

【カミナリイカ/雷烏賊】

子供たちにとって海岸にいる生き物は、なんだろうの連続です。ライフセーバーは、そのなんだろうを説明できたら、子供達にとって、心に残る夏の1ページになるのではないでしょうか。

夏のある日、筆者が活動する海岸で、子供たちの前に、打ち上がっていたカミナリイカについてお話ししました。

◾産卵のため浅瀬に来たこと

◾産卵後は死んでしまうこと

◾メスに求愛すると白くなること

◾人間や他のオスを威嚇するときは黒くなること

◾身体の色を半分で変えられること

◾ピンポン玉のような卵を枝や海草の間に産み付けること

◾身体の中の甲は、インコに与えると丈夫な卵を生むこと

◾甲はペットショップでインコのエサとして売っていること

子供たちや、周りにいた大人も、海辺を歩いて生き物を知ることができ楽しくなれます。

 

参考までに他にも引き出しとして下記を紹介しておきます。

※※※※※

別名:モンコウイカ/モンゴウイカ/紋甲烏賊、ギッチョイカ、コブイカ

イカは大きくグループ分けすると、コウイカ目、ダンゴイカ目、ツツイカ目の三つに分類されます。カミナリイカはコウイカ目に属し、「甲」を体の中に持ってて、浮力を得て上手に泳ぎます。カミナリイカは、かつてモンゴウイカ(紋甲烏賊)と呼ばれていましたが、現在は市場などで、ヨーロッパコウイカなど輸入物のコウイカ類をモンゴウイカと指して使われています。甲の材質は炭酸カルシウムで構成された気泡を含む構造で軽くて浮力を得やすいのです。

そもそも「甲」は、貝殻みたいなもので、もともとは巻貝状、あるいはツノガイ状の形であったらしいのですが、必要がなくなり、『浮き』として発達してきたみたいです。イカの甲は、インコなどの鳥だけじゃなくて、カルシウム不足のハムスターや、リクガメも喜んで食べます。(海岸で拾った甲は塩抜きが必要です)

 

◆カミナリイカの特徴

カミナリイカは、見た目にも特徴的なコーヒー豆のような模様が、大きな特徴です。カミナリイカは成長したオスの方が特徴的な文様がくっきりと表れているのに対し、メスはぼんやりとしていて全体に茶褐色に見えるものも多いです。

カミナリイカという和名は雷の鳴る夏に獲れるからという説や甲の紋様が雷に見えるからという説などがあります。

別名スミイカとも呼ばれていて、体内に非常に多くの墨を持っていることが特徴。釣れたときには墨をかけられないように注意してください。

もともと使われていた紋甲イカはこのイカ特有の「唇」とも「コーヒー豆」ともいわれるような紋様があるコウイカというのが由来。英名ではこの紋様がキスマークのような形であることからからKisslip(キスの唇)Cuttlefishと呼ばれています。

食味は少し硬めだが甘味があって美味しく肉厚だがアオリイカやコウイカに比べると値は安いです。刺身や寿司ネタにはもちろん、熱を通しても硬くなりにくいので、天ぷらにしたり茹でたりして食べるのがおすすめです。

 

◆カミナリイカの生態

カミナリイカは東京湾以西の太平洋、新潟県以南の日本海、更に東シナ海、南シナ海に分布し、水深60~100mほどの砂泥底で底生の甲殻類や小魚など小動物を捕食し生息しています。産卵期は海域にもよるが春から夏にかけてで、沿岸の浅い所に集まり交尾してから海藻や沈木などに卵を産み付けます。カミナリイカは産卵を終えるとその後しばらくして死んでしまい、寿命は1年ほどしかありません。カミナリイカに限らず多くのイカの寿命は1年です。

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