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私とライフセービング

Vol.12 – 丸田 重夫 / Shigeo MARUTA

2020.12.07 (Mon)

私はライフセービングと教育をテーマに、大学生や高校生と多くの時間を共にしてきました。ライフセービングを通しての関係性は「生命の尊厳」を中心とした人間同士の付き合いであり、先生と学生・生徒というよりも、もっとフラットであったように感じています。情熱あふれる若者たちとの触れ合いは、私自身の学びに繋がり、「まだまだ負けないぞ」というモチベーションにもなっています。
日本ライフセービング協会(JLA)では学生委員会に携わり、大学生とライフセービングに関わる多様なイベントの企画運営を進める中で、ライフセービングの本質を一緒に考える機会を多く得ることができました。また、勤務する高校では、ライフセービング部を創設し15年が経ち、現在では授業において生命教育講座を展開するに至っています。

ライフセービングには「どう生きることが格好良いのか」という哲学がしっくりときます。その意味合いでは、ライフセービングは、若者たちに利他の心を育み、人格形成においても良き影響を与えていると確信しています。
JLA理事としてスタートをきった頃、私にライフセービングを教えてくださった尊敬する先生の言葉に驚き、耳を疑った記憶があります。
『ライフセーバーが必要のない社会』
『ライフセービング協会を解散すること』

真意は「日本の全ての人がライフセーバーになったら溺れる人はいなくなる。仮に溺れていても誰もが助けることができる。そのような社会になれば、ライフセービング協会は役割を果たし解散することもできるのではないか。」ということです。
大きな目標としての表現『ライフセーバーが必要のない社会』『ライフセービング協会が必要とされないこと』は、心構えとして今も心に留めていることです。
“水辺の楽しさと厳しさを正しく理解し、イザという時に対応できる人を増やしたい!”
“子どもたちが水辺の安全教育を、いつでもどこでも学ぶことができる環境を整えたい!”
ライフセーバーが必要のない社会になるその時まで、皆様と一緒に「水辺の事故ゼロ」を目指し歩んで行きたいと思います。明るく温かな社会つくりへの、ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

丸田 重夫
Shigeo MARUTA

公益財団法人 日本ライフセービング協会 理事/学生本部長
昭和第一学園高等学校ライフセービング部 顧問教諭
JLAインストラクター/SLSA Level1Coach
日本体育大学ライフセービング部 OB

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