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私とライフセービング

Vol.58 – 安藤 佑介 / Yusuke ANDO

2025.01.07 (Tue)

私とライフセーバー、私は幼い頃から水泳を習っていてそこそこ泳げたので高校までは水泳部に所属し日本体育大学に入学後トライアスロン部に入部しました。1年時の海浜実習やレースの度にライフセーバーを見ていましたが当時はレース前にすれ違った時に会釈をする程度の遠い存在で特に何にも思っていませんでした。

そして2〜3年ほど時間が流れ、ライフセーバーを大きく意識する事件がありました。
とある大会で溺水事故が発生し、ライフセーバーと待機していた救急隊員の懸命な心肺蘇生も虚しく、その方は亡くなられてしまいました。その時に一番ショックを受けた光景は意識を無くした旦那さんの名前を叫ぶ奥さん、状況がわからず泣きじゃくる小さな子ども。
10年以上経っていますが鮮明に覚えています。この出来事がきっかけで水辺の安全や事故に対する意識が強くなったと思います。

前置きが長くなりましたが、プールやスポーツに携わる仕事をしていて数年が経過し仕事の都合で富山県に転勤になりました。富山県で大学時代に一緒にトライアスロンをしていた旧友と再会しプールでの練習会や海での練習会を企画したりしている内に、今までは競技をする側だったのが、いつの間にか海で指導する側に立ち位置が変わっている事に気がつき、周囲の勧めもあり、ベーシックライフセーバーを受講することに決めました。

最初は泳げるから大丈夫かなと軽い気持ちで臨んでしまい、ボードでは転覆する、人をうまく持ち上げられないで大変な思いをしながらギリギリ合格することができました。
そうしてライフセーバーとして活動をすることになりまして、翌年からは自分達の仲間内で富山県の滑川でトライアスロンを開催しようと活動し、右往左往と色々あり、他のトライアスロン仲間もベーシックの資格を習得し自分達でスイムエリアのガードをすることにしました。トライアスロンの大会も今年で3回目、来年で4回目になります。今思うと1回大会の時に右往左往と色々と問題が発生しそれを仲間内で乗り越えることが出来たからこそ、クラブの人数も増えて、アドバンスを受講してみよう!船舶免許を習得してみよう!大会でガードするなら定期的に練習しないといけないと考え、週に2.3回ほど朝にみんなで練習したりするなどしてチームワークも良くなったと思います。来年も大会は開催予定なので今からプールで練習したり、来年度のスイムエリアのガード体制、ボード機材や動力船の配置などを検討し事故0に務めていきます。そして我々が富山の大会でガードすることにより県内でのライフセーバーの認知度を上げ、大会に携わる実行委員、ボランティアの方々にBLSを教育することにより、心肺蘇生法を知っている、AEDの使い方を知っている人を増やしJLAヒューマンチェーンの一旦を担える人を増やせれば、日常生活で起こるかもしれないいざという時に対応ができ救命率も上がると思っています。

また、今年から夏休みなどを利用してジュニアライフセービング教室を数回開催し小さい子ども達にも海について知ってもらい、小さい頃から水辺での楽しみ方や、危険性を考えたりする機会を作っていきたいと思います。

安藤 佑介
Yusuke ANDO

1992年生まれ
日本体育大学トライアスロン部OB
富山県ライフセービング協会
滑川LSC/福山LSC 所属

習得
アドバンスサーフライフセーバー
アドバンスプールライフガード
PWRCクルー
IRBクルー、ドライバー
リーダー

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