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私とライフセービング

Vol.62 – 石原 早織 / Saori ISHIHARA

2025.03.14 (Fri)

「あなたは、愛する人を救えますか。」
高校2年の6月、教育実習生であった高木貴久子さんに投げかけられたことばでした。

それからご縁があり、高木さんと同じ日本体育大学に入学、ライフセービング部へ進みました。仲間にも恵まれ、楽しい時間を過ごしていました。しかしながら、その後、大学の部活から離れ、学外でライフセービングを続けました。

ジュニアライフセービングに出会ったのは学生時代でした。沖縄県北部のオクマビーチは私のジュニアライフセービングの原点でもあります。子どもたちと夢中になって過ごし、いつしか真っ黒に日焼けしたのは懐かしい思い出です。当時は、レパートリーも少なく、先輩方の真似をし、やっとの思いで活動していました。

社会人としての第一歩、夢であった養護教諭の職に就きました。養護教諭の仕事はライフセービングで学んだことを活かせる場でもありました。社会人となり、ライフセービングとの関わりも変化していきました。競技会の審判をしたり、講習会指導をしたり、ジュニアメンバーと関わったりと自分なりの居場所を見つけたのもこのころでした。ある日、管理職に「ジュニアライフセービングクラブを立ち上げたい!」と相談したところ、「学校で募集してみたら。」という一言をいただき、必死になって募集要項を作成しました。その要項を見て、参加してくれたのが、当時小学校4年生であった大熊 明日香さん、小学校1年生であった美咲さんの姉妹でした。いつも好奇心旺盛であった明日香さん、いつも何かを食べていた美咲さんとは、十数年経った今でも家族ぐるみのご縁がつながっています。

ご縁があり、12年前に静岡県牧之原市へ移住しました。
「この地でジュニアライフセービングクラブを立ち上げたい!」
思いはいつしか現実となり、2015年4月、通年ジュニアライフセービングクラブ「まきっず」を設立しました。これもクラブ員や地域の皆さんのご理解があってのことでした。

2019年の夏には、まきっずメンバーと沖縄合宿も実施しました。私がジュニアライフセービングを始めたばかりのころ、一緒に活動した仲間が、時が経っても昔と変わらず支えてくれる。そう感じた貴重な夏でした。

現在、まきっずメンバーは少ないですが、競技会では他のチームメンバーや指導者と声を掛け合う様子が見え、まきっずメンバーがジュニアライフセービングでつながっていく姿に成長を感じています。そして、その背後にはいつも、強力なまきっずサポータがついてくれていることに感謝しかありません。

「世界を感じる~世界溺水防止会議2023へ参加~」

2023年12月オーストラリア パースで行われた「世界溺水防止会議」への初めて参加させていただきました。
「あなたは、ここに何の目的できましたか。」、「その目的を果たすために、何をしますか。」ワークショップで投げかけられた言葉は、胸に突き刺さりました。

会議の途中では色々な参加者との交流の場が設けられていました。私は、その時、台湾の大学教授5,6人囲まれ、「日本のライフセービングについて」質問攻めに合いました。横にいらしたJLA国際室の方々のおかげで、何とか乗り切ることができました。
このご縁がつながり、2024年10月末には、台湾 国立高雄科技大学にて講話をさせていただく機会をいただきました。思いがけない出来事でしたが、これも私を成長させてくれた1コマでありました。

「世界溺水防止会議」では、「溺水事故を減らす」という目的の下、多くの専門家や第一線で活動される方々の話を直接聞き、意見を交わす、学び多き時間でした。

会議中、JLA国際室の方々の活躍を多く、目の当たりにしました。一言でいうと「信頼」。ILSの関係者とはもちろんのこと、WHOの理事や、モナコ皇妃財団の担当者の方等、色々な方々と先輩方が長期に渡り、丁寧に交流を図っていることが今のJLAのパートナーシップの基盤となっていることを間近に感じました。また、築きあげていただいたパートナーシップを大切にしなくてはいけないとも感じています。
この繋がりにも「ライフセービングの魅力」を感じました。
また、この会議を経て、私は「Water Safety教育を全国へ拡げる!そのために、ジュニアライフセービング指導者を増やし、全ての子どもたちへWater Safety教育の機会を創出する。」と改めて誓いました。

これから先も、ご縁を大切し、ジュニアメンバーと共に学び、成長できることを楽しんでいきます。

あなたにとって「ライフセービングの魅力」とは何ですか。

石原 早織
Saori ISHIHARA

公益財団法人 日本ライフセービング協会
JLA ACADEMY ジュニアエデュケーション委員会 委員長
教育本部 地域教育推進委員会 委員

静岡県ライフセービング協会
牧之原ライフセービングクラブ
ジュニアライフセービング まきっず担当

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