私がライフセービングと出会ったのは、2002年、JLA主催で茨城県大竹海岸にて開催されたジュニアライフセーバー体験教室でした。この体験が、私のライフセーバーとしての原点です。当初は純粋に「海が好き」という気持ちで始めましたが、次第にその「好きな海で人のためになる」という活動の魅力に強く惹かれ、ライフセービングはいつしか私の生活の一部となっていきました。また、所属した大竹S.L.S.C.のクラブの温かさも、私が活動を継続できた大きな理由の一つだと感じています。

ライフセービングを続けてきて、感じていることが2つあります
1.人とのつながりと感謝
私が今日まで活動を続けてこられたのは、多くの方々の支えがあったからこそだと心から感謝しています。決して一人では成し遂げられなかったと強く感じています。例えば、ジュニア時代にはクラブとして高校生のパトロールの参加や、エレメンタリーやブロンズの資格取得に関しても多くのサポートを受けました。直近では、自身の知見や経験を広げたいとHLAの講習会に挑戦しました。これも、受講にあたって環境を整えてくれた方々、ハワイへ送り出してくれたクラブ、そして理解を示してくれた家族がいたからこそ実現できたことです。ライフセービングは「人のために」なる活動ですが、私自身は、ライフセービングを通じて出会った人々が私を「育ててくれた」と感じており、深く感謝しています。

2.輪を広げること
ある講習会で、後輩の指導員が「ライフセービングを伝える(講習会などを通して)と、笑顔を増やすことができる」と語ってくれました。この言葉を聞いて、これまで感じてきた感謝の気持ちを還元したいという思いが募り、また、水辺での悲しい事故を減らしたいとの一心で、指導員の資格を取得しました。ライフセービングを広める活動は、様々な方がそれぞれのフィールドで行われています。その中で私が果たせる役割は、自身の強みであるIRBやPWRCのスキルを活かすことだと考えています。この強みを活かし、地元の消防との連携を構築することを重視し、4年前からは年間を通した合同練習会の開催や、JLA資格取得への誘いを行ってきました。消防を含む地域の方々へ、ライフセービングへの理解を深めてもらい、活動への参加を促せる環境を築いていくことが、私の大切な役割の一つです。さらに、JLAのIRBレスキュー委員会やIRB競技分科会に参加させていただき、今後の発展に向けた活動に貢献していくことも、私の役割だと認識しています。

これからも感謝の気持ちを忘れず、新しい仲間との出会いにワクワクしながら、ライフセービング活動を続けていきたいと思います。

大竹サーフライフセービングクラブ所属
JLA アカデミー本部IRBレスキュー委員会 委員
JLAスポーツ育成委員会IRB競技分科会 委員
PWRCインストラクター
IRBインストラクター