世界溺水防止デーとは?
2021年4月14日、国際連合は、溺水事故によって失われる人的・資源的被害の甚大さを懸念し、国連総会にて「Global drowning prevention」(溺水防止への世界的な取り組み) と題された決議を採択しました。その決議の中で、毎年7月25日を 「World Drowning Prevention Day」(世界溺水防止デー) とする事が定められました。
世界溺水防止デーは、溺水事故によって失われた命と溺水事故の悲惨さに想いを寄せ、予防可能であるはずのこれら悲劇的な事故に対し、世界中でその認識を高める事を目的としています。
2022年のテーマ 「Do one thing to prevent Drowning」について
世界保健機関(以下WHO)は、毎年の溺水防止デーの「カギとなるテーマ」を設定します。
2022年のテーマは
「Do one thing to prevent Drowning」(溺水防止のためにひとつの行動を)
溺水事故の防止に向けて、個々人の属する分野を問わず、何か1つ具体的な行動を取るよう呼びかけるもので、私たち全員が、どのレベルでも、どのタイミングにおいても、何か1つ出来る事をしよう、というものです。WHOは、具体的に以下のような例を挙げています。
個人の行動:
ウォーターセーフティに関する情報の共有
水泳やウォーターセーフティに関する講習会への参加
溺水防止に関する地域の慈善団体等への寄付
団体の行動:
ウォーターセーフティに関するキャンペーンの展開
溺水事故防止活動の考案及び実施
情報公開イベントの開催
自らの団体の活動に関するストーリー等の共有
政府の行動:
溺水防止のための新しい政策、戦略、法令、投資の発表
溺水防止のための国内外のプログラムへの支援
部門横断的な会議の場の設立、及び議会での議論の開催
また、WHOは溺水の要因は、洪水、レジャー、業務上の水辺の航行、または保護者監視外における子どもの水への転落事故などと多岐にわたるため、横断的なアプローチが重要であり、さまざまな分野が協力することによって、溺水事故要因に対し防止策を講じることができると言っている。
今年の夏は「Going Blue」で青く染まってみませんか?
236,000人
世界において毎年溺水事故で亡くなる方の人数です。
今も1時間当たりおよそ26人の方が溺水事故により命を落としています。
24歳以下の死因において上位10位に入るほど、溺水事故は身近に存在しています。
2022年の溺水防止デーの世界共通テーマは「Do one thing to prevent Drowning」 (溺水防止のためにひとつの行動を) です。
世界でまた、日本ライフセービング協会では、Do one thing (何かひとつの行動) として「Going Blue」(青く染まろう!) キャンペーンを実施しています。
青い小物を身に付けたり、体に青いペイントを施したりして、世界溺水防止デーを広く知ってもらう事を目的としています。
皆さんも、今年は水辺でのレジャーの際には「Going Blue」で青く染まってみませんか?あなたの「Blue」が、誰かの命を救う事にきっと繋がります。
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#DrowningPrevention #世界溺水防止デー
◆日本ライフセービング協会の活動
・溺水防止シンポジウム(2022年5月)
・e-Lifesaving
https://elearning.jla-lifesaving.or.jp/
◆WHO世界溺水防止デーキャンペーンページ
https://www.who.int/campaigns/world-drowning-prevention-day
◆JLA世界溺水防止デーページ
◆世界溺水防止デーロゴ、テーマ(ダウンロードしてご使用ください)
◆水辺の安全10ヶ条(ダウンロードしてご使用ください)