– 新しい夏季海岸利用を考える-
私たちの生活にとって海は身近な存在であり、古くから多くの恩恵をうけながら生活や文化を構築してきました。そして、今日においても、海は子どもたちをはじめ多くの人々にとって様々な学びや経験を与えてくれ、心身の健康維持に欠かせないすばらしい場所です。しかし、2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響により各地で海水浴場閉鎖が発表され、海辺の親しみ方に大きな変化をむかえようとしています。
日本ライフセービング協会は、これまで水辺の事故防止の基盤となる監視救助活動や安全教育に取り組んできました。そして、全国の海水浴場では、毎年、延べ4.4万人のライフセーバーが総利用者数1,100万人の皆様の事故防止に努めるとともに、心肺蘇生が必要な溺水事故への対応20~30件、救助2,000~3,000件、応急手当15,000~25,000件を行ってきました*。
海水浴場閉鎖に伴う新たな夏季海岸利用をむかえるにあたって、多くの人が海を安全に楽しむために、これらの潜在リスクへの対処を日本ライフセービング協会は進めてまいります。
水辺の事故ゼロをめざして。全国のライフセーバーとともに。
*全国約200ヶ所における近年平均値
2020年5月29日
公益財団法人日本ライフセービング協会