創立30周年を迎えられ、心よりお祝いを申し上げます。長きにわたり、水辺の事故ゼロを目指して人命救助や安全教育など社会的意義の高い活動を推進されてこられた日本ライフセービング協会のご功績に敬意を表します。
私たち第一三共は、「イノベーションに情熱を。人に思いやりを。」という企業スローガンのもと、革新的医薬品を継続的に創出し、さらに、ワクチン、一般用医薬品、ジェネリック医薬品といった多様な医療ニーズに応える医薬品を提供し、「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」ことを目指しております。
ライフセービング協会と第一三共の活動の根本には、「人命を尊重」することにありますが、事故や病気を「未然に防ぐ」という共通の強い思いがあり、第一三共はその趣旨に賛同し、2001年から2020年までの20年間、ライフセービング協会の活動を応援させていただきました。
第一三共は、具体的に2つの応援活動を行ってきました。
1つ目は、全日本ライフセービング選手権大会への特別協賛です。鍛え抜かれたライフセーバーが水辺の救助技術や体力の向上のために競い合う姿に、たくさんの感動を与えられました。本大会の目的は、競技スポーツとしての勝利のみならず、ゴールの先にある人の命を救うことだと教わりました。
2つ目は、第一三共ジュニアライフセービング教室の開催支援です。本教室は、小学生を対象としたイベントで、ライフセーバーによる講義や実技を通じ、参加した子供たちが水辺で安全に楽しく過ごす方法や知識を身につけ、事故を未然に防ぎ、命の尊さを学ぶ場です。最初は不安そうな子供たちが、ライフセーバーの手ほどきを受け、徐々に笑顔が増え、実技に励む様子に頼もしさを感じました。第一三共ジュニアライフセービング教室は、20年間で延べ63回、2,800人の子供たちが参加し、その後、ライフセーバーになられた方もいらっしゃるとお聞きしました。
長期にわたり、「人命の尊重」という共通の志のもと、日本ライフセービング協会の尊い活動を支援できたことを誇りに思います。
今後、日本ライフセービング協会が、全国のライフセーバー及びライフセービングサポーターと共に、水辺の安全と一次救命の普及·発展、更には世界の溺死事故防止に貢献されることで「JLAグランドデザイン2061」を実現されることを心よりお祈り申し上げます。
寄稿:荻原 浩二(おぎわら こうじ)様
第一三共株式会社 コーポレートコミュニケーション部 広報グループ長
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これまで、2001年の「リゲイン・スーパーライフセービング」から始まり、翌年は全日本ライフセービング選手権の特別協賛として、20年間ライフセービングスポーツの発展に長くお力添えいただいたことに対しまして、あらためて心より感謝を申し上げます。
初めて全日本選手権にご協賛いただいた当時は、予選会はなく2日間で開催される規模の競技会でしたが、年を重ねるごとに出場選手も徐々に増え、それに伴い競技会の規模も大きくなり、今では3会場で予選会を実施するまでに成長いたしました。
本協会も2019年4月に内閣府より公益認定をいただき、NPO法人から組織編成も大きく変わり、全国28の都道府県協会を設立するまでに至りました。それに伴い本年度からは、9つの地域ブロックに分けそれぞれのエリアごとに予選会を実施するようになりました。
ここまで組織が大きく成長できたのも、20年間の長きにわたる第一三共株式会社様からのお力添えのおかげであります。病気や事故を未然に防ぐという共通の思いを根本にし、これまで大切に作り上げてきたものを、今後もさらに大きく成長させていく所存でございます。
これまでご協賛いただきましたことに、心より感謝申し上げます。
公益財団法人 日本ライフセービング協会
理事長 入谷 拓哉