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私とライフセービング

Vol.40 – 清水伸子/ Nobuko SHIMIZU

2021.12.16 (Thu)

将来、高校の保健体育教諭を目指して国際武道大学に入学した大学1年生。

1年生全員が履修する「救急処置法」授業のとある日が、今でも脳裏に焼き付いています。

 

授業中に、山本利春先生から大教室にいる約550名全員に問いかけられた言葉。

「目の前で突然人が倒れたら、自信を持って助けることができますか?」

 

当時、その授業を履修していた学生は、その言葉を聞いて「自信を持って助けることができる」と手を挙げた者は私を含めて誰もいませんでした。

 

「じゃあ、その倒れた人が自分にとって大切な人、愛する人だったらどうするんだ。今一度、目をつぶって大切な人を思ってみよう。両親、兄弟、恋人、親友、恩師・・・絶対に失いたくないだろう。」

 

「今なら間に合う。今、学ばなかったら、救える命が救えなかったら。真剣になるべき時に、また、学ぶべき時に学ばなかったら一生後悔するぞ。」

この言葉に、私は強く影響を受けました。

 

国際武道大学で学生トレーナーとして活動をした大学4年間は、選手のリハビリやトレーニング指導、スポーツ現場での活動をする中で、「どんな時でも、第一に選手の生命を守ることができるトレーナーでなければならない」という私の想いを強くさせたと思います。

 

当時から山本利春先生や小峯力先生、上野真宏先生をはじめとした、多くの日本ライフセービング協会の指導員の方々の近くで、生命の尊さを伝える姿を見て、話を聴くことができる恵まれた環境があったことが、私自身、BLSインストラクターを目指すことになったきっかけでもあります。

国際武道大学がある千葉県勝浦市の環境、そして大学での授業やトレーナー活動がきっかけで出会うことができたライフセービング。

現在は、BLSインストラクターとしての「伝える・広める」活動、また、競技会で救護対応を担うトレーナーステーション活動、「育成・強化」に関わるハイパフォーマンスチームでの活動など、多くの場でライフセービングに携わることができること、また、ライフセービングを通じた、多くの方々との出会いに感謝いたします。

清水伸子
Shimizu Nobuko

国際武道大学 体育学部体育学科 特任助教
国際武道大学トレーナーチーム コーチ
国際武道大学ライフセービング部 コーチ
勝浦ライフセービングクラブ所属

日本ライフセービング協会 BLSインストラクター
日本ライフセービング協会 ハイパフォーマンスチーム トレーナー

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