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私とライフセービング

Vol.46 – 宮田 真一 Shinichi MIYATA

2022.11.14 (Mon)

富山県にライフセービングを!

2019年、富山県で「世界で最も美しい湾クラブ」の世界総会が日本で初めて開催される。機運醸成高めるため、その年に私達は富山県で初となるOWS(オープンウォータースイミング)の競技会を開催しました。

それまで富山県にはライフセービングクラブがなかったため、大阪ライフセービングクラブさんに依頼しガードを行っていただきました。

競技会は成功に終わり、ふと今後も継続してOWSを実施していくためには地元のライフセーバーによるガードが必要なのでは?

そう思うようになりました。そしてトライアスロンをメインに活動していた私達のTEAMからメンバーを募り、ライフセーバーの資格を取得することにしたのです。

TEAMから6名がお隣の新潟県は柏崎でベーシックの資格を取得。その年にクラブも立ち上げました。2020年はコロナで講習会が開催されなかったため資格取得まで2年かかりましたが、富山県で初となる富山ライフセービングクラブの誕生です。

 

水辺の事故ゼロを目指すべく、富山の状況を調べるうちに、なんと富山は溺死者数が全国ワースト1になる年もあるということを知りました。お米の産地である富山県はその田んぼの用水で亡くなる方が多いのです。

2022年には富山県協会も立ち上げ、県内初となるベーシック講習会を開催。石川県からの参加者含む16名が受講し、2年でクラブ員は33名、その内ベーシック資格保持者は27名となりました。

 

富山ではまだまだライフセーバーの存在認知が低いため、富山駅から徒歩5分、世界一美しいスターバックスがある富岩運河環水公園で4月から11月までの間に月1回BLSなどライフセービングのデモンストレーションを実施し、多くの人にライフセーバーの命を繋ぐ活動、大切な人を守る活動を周知しています。

 

また今年の夏からは富山市の隣の射水市海老江海浜公園海水浴場で監視活動もさせていただくことになったり、富山で初めて実施したOWSTOYAMABAYのガードも富山ライフセービングクラブメンバーで遂行。もともと競技会を地元のライフセーバーでガードするという当初の目的も達成しました。

自然が豊かな富山県。海や川は危ないから近づかないではなく、正しい知識を身に着け安全に楽しんでほしい。水辺の事故ゼロと魅力ある水辺のアクティビティのサポートを。

ライフセーバーが増えれば、水辺の悲しい事故は1件でも減ると考えています。

 

宮田 真一
Shinichi Miyata

富山県ライフセービング協会理事長

富山ライフセービングクラブ会長

NPO TEAM AVANTE理事長

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