大学の先輩より【私とライフセービング】の執筆機会をいただきました。これまでの活動を振り返って、『きっかけ』をテーマに自分のライフセービング活動を記録したいと思います。
始めたきっかけ
もともとやっていた競技をする為に大学へ進学したのですが、たいした理由もなく、気がついたらライフセービング部に入部していました。海が特に好きなわけでもなかったのですが、あまり考えてこなかった『人のために何かをする』という点に興味を持ったのだと記憶してます、確か。もうずいぶん昔のことになってしまいました。
のめりこんだきっかけ
部活動として取り組んでいたので、大学卒業後も続けようとは思っていませんでした。しかし、転機になった出来事があります。それが4年生の時のオーストラリア合宿でした。部長が変わったことで、数年に一度行われていた大学の海外合宿がなくなっていたのですが、前回の海外合宿の集合写真に憧れた私は、部長を説得し、自分で企画をし、参加者を集め、クラブとやり取りをし、念願の合宿に行くことができたのでした。そこで出会ったオーストラリアの海・波・街・人にとても刺激を受け、自然と大学卒業後はこの時にお世話になったマンリーライフセービングクラブの門を叩き、クラブの一員としてライフセービング活動を大学卒業後も継続することにしたのです。

更にのめりこんだきっかけ
大学卒業後、大学の研究員をしながら、オーストラリアへの留学直前に、現在所属している和田浦LSCの立ち上げをディレクターとして行いました。浜はとても小さく、岩場に囲まれた海水浴場と、区域外には外房に面したサーフスポットを併せ持つ透明度の高いビーチです。1999年に立ち上げたこのクラブの活動も、もう20年以上続いています。ライフセービング活動から離れられなくなり、さらにのめり込んでしまっているのは、ここで出会った和田浦LSCのメンバー『Wadawaves』の存在です。ビッククラブのような華やかさはないのですが、地道に活動を続けている和田メンが大好きなのです。長年努めた会長職も次世代に引き継ぎ、今は、クラブの一会員として監視活動などに細く長く携わっています。

今も続けているきっかけ
指導員の資格をとったこと。新しいライフセーバーの育成をすることは、自分の手の届かない命を救う可能性になると考えています。いつか日本中にライフセーバーが当たり前にいる社会を目指して講習会などを頑張っています。
事故に出会ってしまったこと。もっと早く助けられなかったのかという後悔は、もう一生消えることはないと思います。でもあの悲しい思いを二度と味合わないように、ワイルドウォーターやより高度な状況下での救助の研修などにも挑戦し続けています。
JLA教育本部に所属したこと。水辺の事故を減らす為に、教育の力を信じています。毎回、熱い志をもった仲間とのミーティングは、水辺の事故ゼロの未来の可能性が見えてきます。
関東以外の地域の活動に触れられたこと。まだまだ関東を中心とした活動ですが、少ない人数でも、熱い気持ちで活動している人たちとの出会いに、活力をいただいています。指導員資格を取得するのと同じくらい、関東以外の地域での活動に参加することをお勧めしたいです。

最後に
生活をしていると、なんだかんだ事故に遭遇することがあります。そんな時に、落ち着いて次の行動をとることができるようになったのは、間違いなくこの活動に出会ったおかげだと思います。今後も、世の中にライフセーバーを増やして、悲しい事故を未然に防げるようにインストラクションを続けて、水の事故ゼロを目指していきたいと思います。

公益財団法人日本ライフセービング協会
教育本部 学校教育推進委員
JLA指導員(BLSI/WSI/Sl)
日本体育大学ライフセービング部OB
和田浦ライフセービングクラブ所属