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『2032年ブリスベンオリンピック競技大会』へ ライフセービング競技の初採用を目指す

2024.05.31 (Fri)

国際ライフセービング連盟、『2032ブリスベンオリンピック競技大会
ライフセービング競技の初採用を目指すことを表明
日本ライフセービング協会も表明に賛同

公益財団法人日本ライフセービング協会は、2024年4月19日、国際ライフセービング連盟(以下ILS, International Life Saving Federation)およびサーフ・ライフセービング・オーストラリア(以下 SLSA, Surf Life Saving Australia)が共同で、2032年ブリスベンオリンピック競技大会へのライフセービング競技の初採用を目指すロビー活動を行う発表をうけ、活動への賛同を表明します。

 

2032年ブリスベンオリンピック組織委員会が決定する追加競技種目に採用されるにあたり、ILS会長のグラハム・フォードは、国際的にも成長を続けるライフセービング競技は「国際オリンピック委員会のビジョンである “スポーツを通じてより良い世界を築く ”と完全に合致しており、私たちのスポーツに参加するすべてのメンバーは、トップレベルの競技だけでなく、ボランティア団体での人道的活動を通じて人命救助に尽力しています」と述べ、新たな競技会場建設が不要であることや人道主義に通じる競技内容としての採用を目指す表明をしました。

 

オーストラリアでは、これまでライフセービング競技を通じて育成された選手が、カヤック、競泳、オープンウォータースイミング、ボート、冬季種目のスケルトンなど、オリンピックの他競技の世界トップクラス選手を輩出してきました。SLSA 会長のジョン・ベイカーESM AMは、競技採用を通じて「ライフセービング競技選手たちがオリンピックの夢を追い求めるために、このスポーツを離れずにすむような道筋を作りたいと考えています」と述べています。

今年8月23日〜9月8日には、オーストラリア・ゴールドコーストにて2年に1度開催される世界ライフセービング選手権大会を通じて、更なるロビー活動を 実施する予定です。

 

【採用を目指す競技】
オーシャンM競技 男女別個人レース男女ミックスリレーレース

スイム・ボード・サーフスキー・ランの競技を決められた順番に、海に浮かべられたブイをM字型に周回するレースです。

1人でスイム・ボード・サーフスキー・ランの全てをこなす男女別個人レースと、男女ミックスのチームで行うリレー形式のレースがあります。リレーでは、男女どの選手がどの競技を採択するのか、チームの作戦によるため、レース途中で順位の入れ替わりも激しく、最後まで勝敗が予測できない、見応えあるチームリレー競技です。数あるライフセービング競技の中から、この競技で採択を目指すことは、性別関係なく、協力して、誰よりも早く、正確に、「人の命をつなぐ」というライフセービングの本意を示すことにつながります。

リリースはコチラ

 

Message

生命を守るスポーツ、ライフセービングスポーツの魅力を世界中に広めるため、日本ライフセービング協会は、2032年ブリスベンオリンピック競技大会でのライフセービング競技初採用をめざしています。

日本では、今年で第50回を迎える全日本選手権をはじめ、数多くの国内競技会が盛大に開催されています。様々な海のコンディションの中、強靭なアスリート達が泳ぎ、走り、パドリングする。更に波を超え、波に乗って戻ってくる姿は圧巻です。ライフセービングスポーツは単なる競技にとどまらず、海やプールでのトレーニングを通じて、救助するために必要な知識と優れた技術やチームワークにつながります。オリンピックは世界各国のトップアスリートが集まる場であり、ライフセービング競技の採用によって、ライフセービングの意義と価値を証明する絶好の機会となるでしょう。ライフセービングスポーツの魅力を世界中に届け、さらなる発展を遂げるため、私たちの挑戦を応援していただければ幸いです。

2024年5月31日
公益財団法人日本ライフセービング協会
理事・ライフセービングスポーツ本部長
田村 憲章

 

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