【スカシカシパン】英名”sand dollar”

棘皮動物門 ウニ綱 タコノマクラ目 スカシカシパン
砂地の広がる海底で、透明度の高い水質であれば、水深5m程度のところで彼らを見つけることができます。
筆者が活動する海岸で、オフショアが続いたあとの透明度が高いときに、海底に彼らが歩いた砂模様を容易に観察することができました。
生息する地域は、相模湾以南~奄美大島、小笠原、など国内では広く分布しています。
名前の由来は、見ためから『菓子パン』に似ているからだそうです。英名の”sand dollar”(サンドダラー)は、その形が大きなコインに似ていることに由来するそうです。
スカシカシパンに限らず、タコノマクラ目の棘皮動物全般を指した呼び名で”sea cookie”や”sea biscuit”とも呼ばれています。
西暦200年~300年の地層にも化石として確認され、その化石は『ムカシスカシカシパン』と命名されています。昔から長い間あまり形が変わらず繁栄しているんですね。
波打ち際に打ち上がっている個体は、白く綺麗な模様をしており、一部の地域では玄関に飾ると、幸せが訪れると信じられています。しかし、お店で売られている個体でなく、波打ち際に打ち上がっている個体は完全な形をしておらず破砕しているものがほとんどです。
『スカシカシパン』の透かし穴は、波で飛ばされにくくなるような効果があるという研究結果があるようです。
スカシカシパンは、棘皮動物という種類の生き物でウニの仲間でもあります。
外殻はとっても分厚くて硬く、ウニとは比べ物にならないくらい丈夫です。
食べるところはほとんどないので、食用にはなりません。
一方、『スカシカシパン』と類似した透かし穴のない『タコノマクラ』という生き物も同じ環境で目にすることがあります。
江戸時代では、ヒトデやカシパン類をタコの枕になりそうな生き物を指す言葉として『タコノマクラ』と親しみ呼ばれていたそうです。明治時代に教科書に『タコノマクラ』の写真を使って紹介されたことから、今では透かし穴のない『タコノマクラ』という品種のみを指す呼び名になっています。
『スカシカシパン』は砂地でデトリタスという海底のゴミを食べる掃除屋さんです。
長くなりましたが、海岸で子供たちに伝える引き出しとして紹介してみました。
美しい自然と、海の楽しみ方を後世に残していきたいものです。














