私とライフセービング

Vol.30 – 平野 修也/ Naoya HIRANO

2021.05.31 (Mon)

20年ほど前のことです。高校生の時に当時人気のTV番組に出演されていた飯沼誠司さんの活躍をみて“ライフセービング”という存在をしりました。その後、進学した国士舘大学にはライフセービング部があったものの、スポーツ推薦で入部した水泳部では兼部禁止。四年間、水泳漬けの日々を過ごしました。

 

東京消防庁への入庁(六月)が決まっていたある日のこと。水泳部に入部していながら内緒でライフセービング部に兼部していた大学の先輩から「東京消防庁水難救助隊の人に会いにいかないか?」と、全日本プール競技選手権を観戦しに行くことになりました。これまで“ただ速く泳ぐこと”しか知らず、実際に人命救助を目的とした競技を目の当たりにした私はその魅力に惹き込まれていました。同時に、東京消防庁の方からもライフセービングを一緒にやらないか?と勧誘され、その場で「やります!」と強く言ったことを今でも覚えています。ちなみに現地で勧誘してくれた方とは、現在JLA救助救命本部で副本部長をされている菊地太さんでした。

 

多くのライフセーバーと違い、社会人になってからスタートした私のライフセービング。最初は楽しく競技をやっていただけでしたが、2014年全日本プール競技選手権で飯沼誠司さんから日本代表を目指さないか?と誘われたことをきっかけに、本格的に日本代表を目指すようになりました。競技者としては2016・2017・2018年と日本代表に選出され、プール競技でメダル獲得、世界新記録も樹立することも出来ました。現在は選手兼HPT(ハイパフォーマンスチーム)のアシスタントコーチとして“己の更なる向上と進化”、“若手選手の育成”という二本の軸でライフセービングスポーツの発展を中心に活動しています。

 

また、毎年夏の監視活動をはじめ、母校国士舘大学の水難救助実習や山梨県でのウォーターセーフティーサポーター講習会、オリパラ海上警備や東京都オリパラ教育など、様々な講師としてのライフセービング活動もさせてもらいましたが、こうした活動からもたくさんの学びや出会いがあり、ライフセービングの魅力を色々感じることができました。

先述した三人の存在と出会いから始まった私のライフセービング。これまで本当に多くの方々に支えられてきて今の私がいます。支えてくださった皆様への感謝を胸に、支える側として微力ではありますが、ひとりでも多くの人に安心を届けたり、日々を楽しみながら笑顔になってもらえるように。私ができることをコツコツと継続していきたいと思います。

平野 修也
Naoya HIRANO

公益財団法人 日本ライフセービング協会 HPTアシスタントコーチ

山形ライフセービングクラブ所属

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