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3.11 Water Safety Week 2021

【私の想い】 公益社団法人日本トライアスロン連合 会長 岩城 光英

2021.03.01 (Mon)

■ 私の想い 2021.3.1 ■

公益社団法人日本トライアスロン連合 会長 
岩城 光英


間もなくあの日から10年を迎えます。

福島県では、地震・津波に加えて原発事故の影響もあり、帰還困難区域、汚染水処理、除染や根強い風評被害等、今だに多くの課題が山積しております。
そして、県外に約29,000人、県内に約8,300人が避難しているのが現状です。

先日、双葉町にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」を見学しました。
発災直後からこれまでの様々な想いが交錯し、涙を堪えきれませんでした。

被害に遭われた皆様、避難先で不自由な生活を余儀なくされている皆様には、筆舌に尽くしがたいご苦労がありました。
そうした中で、大震災を経験したからこそたくましく育ち、将来ふるさとの再生に貢献したいと、それぞれの希望・夢を持って努めている若者がいることは、とても心強い思いです。

津波等で犠牲になられた方々の無念さを思うと、残された私達が将来を担うことになる子ども達に、世界一安全・安心な「誇れるふるさと」を築き上げていかなければなりません。

私達は10年前の体験から、多くのことを学び、教訓を得ました。
まさかここまで津波が来ることはないだろうと思った・・・。
一度避難したのに、また家に戻って犠牲になってしまった・・・。
基本は「自分の命を守る」それに尽きます。

いわゆる「津波避難の3原測」

1. 想定にとらわれるな
2. 最善を尽くせ
3. 率先避難者たれ

が津波から身を守ることになります。

トライアスロン競技は海や川、湖等の自然が舞台です。
そこで津波等に備えて、日本トライアスロン連合(JTU)主催の大会では、必ず事前に緊急時対応計画を作成しています。
緊急時の連絡系統、メディカル対応、各種警報発令時の対策などを盛り込み、開催地域の特性に合わせた対策を講じています。

私見ですが、津波からの避難に、自転車を活用することも考慮してはいかがでしょうか。ご年配の方には、電動アシスト自転車もあります。

防災には、住民と行政の協働作業が大切だと考えます。
いわき市では、この4月から防災・減災に特化した「危機管理部」を設置することになったようです。
防災訓練もより創意工夫を凝らし、住民自らが主体的に考え行動するようなあり方が求められています。

津波に備え、海沿いには高台の造成や防潮堤の整備が進められました。
以前のように車を走らせながら、海を眺めることができないのは寂しい思いです。

ライフセーバーの皆様には、トライアスロン大会における「ウォーターセーフティ」にご尽力いただいておりますことを、心から感謝申し上げますとともに、今後も競技の垣根を越え、同じ自然を愛する仲間として、水辺の事故ゼロを目標に協力してまいりましょう。


<岩城光英氏は福島県いわき市出身で、現在日本ライフセービング協会の評議員に就任いただいております。>


2012年(平成24)3月3日 福島市内仮設住宅・相馬市内
写真は相馬港近くにて「谷垣総裁(当時)の視察に同行」
谷垣総裁と共に仮設住宅に避難されている方々と対話を行い、具体的なご意見やご要望を伺いました。政府にはその声にしっかりと応えていくよう、今後も引き続き強く要請してまいります。


2011年(平成23)5月4日 豊間地区にて
元文部科学大臣の河村建夫先生が、視察に訪れ、現地を案内しました。


2011年(平成23)4月12日 久之浜漁港


2011年(平成23)4月9日 会長を務めるトライアスロン連合より支援物資


2011年(平成23)3月27日 福島県庁にて
自民党総裁(当時)谷垣禎一先生と佐藤知事より要望を受ける


2011年(平成23)3月14日 いわきららミュウ


2011年(平成23)3月13日 小名浜港近くで



2018年(平成30年)7月13日 いわき市 江名港
第7回東日本大震災物故者慰霊洋上供養祭 ~ 復興への祈り ~
鎮魂の祈りと復興への祈りを捧げました。無念にも犠牲になられた皆様のためにも、私達は“ふるさとの復興”を成し遂げなければなりません。

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皆さまからのご支援が
水辺の事故ゼロへつながります

皆さまからのご寄付はWater Safety教育の普及事業などに活用します

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