3.11 Water Safety Week 2021

『子どもたちの気づき~ジュニアライフセービング教室(防災教育)~』

2021.03.07 (Sun)

2011年に生まれていたら10歳、ちょうど小学校4年生か5年生になります。現代の子どもたちは大地震以後の世の中を生きています。
地震や津波による災害だけではなく、台風や大雪、火山噴火など様々な自然災害から自分のいのちを守らなければなりません。災害が起きた時に、子たち自身で「気づき・感じ」、そして置かれている状況を「考え」、正しく「行動できる」ようになってもらう必要があります。
私たち日本ライフセービング協会は、日本財団助成事業ジュニアライフセービング教室を2003年から、247教室、10,675名を対象に開催してきました。
この教室では、ライフジャケットを用いた水辺での安全な過ごし方など、自分自身が助かる方法といった「自助」についての学び、助かった自分自身が友だちや仲間などまわりの人たちに目を向け、助けられるようになるために、心肺蘇生や応急手当など、「共助」についても学びます。
これら、自助と共助のスキルを身につけることで、自分自身が助かり、まわりの人たちを助けることができる、明るい未来を創る知識・技術として普及してきました。

ジュニアライフセービング教室(防災教育)

今年度、日本財団の助成をいただき、子どもたちを対象とするジュニアライフセービング教室(防災教育)を9会場、約180名を対象に実施計画を立てました。その中から、盛岡LSC(岩手県盛岡市 2月21日実施)と静波LSC(静岡県牧之原市 2月28日実施)の2つのライフセービングクラブの防災教育の様子をご紹介します。

 

【盛岡LSCにおける防災教育について】

震災被災県の1つである岩手県の盛岡LSCでは、震災を正しく後世に伝えていくことがクラブの使命と考え、いつか再びやってくる災害への備えを高めて減災を図ることを目的として、新型コロナウイルス感染症の流行でさまざまな制限がありましたが、クラブのジュニア・ユースを中心に計9名の小中学生に対して「災害から命を守る教室」を開催しました。

教室は、クラブ代表で防災対策室のメンバーである松原氏がスライドを使用し、震災の記憶がほとんどない小中学生に単に津波や瓦礫の画像や映像を示すだけではなく、震災がいつもと変わらない日常の中で突然襲ってきたことを子どもたちに理解してもらうため、当時の街の状況や天候などについてイメージで伝えるようにしました。

また、東日本大震災以降のさまざまな災害にも触れながら、災害への備えの重要性と自助・共助の考え方を伝えるとともに、津波から命を守る取組みとして「津波フラッグ」の普及の必要性を紹介しました。

参加した子供たちからは、「いつくるかわからない災害には日頃の備えが大切だとよくわかった」という感想が寄せられ、観覧した保護者からは、「災害から命を守ることを再認識でき、子供たちに非常に為になった」と好評の声が寄せられました。

 

【静波LSCにおける防災教育について】

「静波ライフセービングクラブ“まきっず”」」は、静岡県牧之原市静波海岸を活動拠点とした創立6年目のジュニアクラブです。今年度は、未就学児~小学6年生の13名でスタートしました。2021年2月28日のジュニアライフセービング教室では、「津波避難訓練」と「拠点周辺の津波避難タワー ジョギングラリー」を中心に実施しました。

「津波避難訓練」では、事前に簡単な地震が起こる仕組みや東日本大震災について触れ、「地震=津波=避難」という意識をもつようにしました。津波フラッグやライフジャケットの重要性等を話し、海岸へ移動し、ビーチレクリエーションの最中にライフセーバーが「津波フラッグ」を提示し、津波避難訓練を行いました。子どもたちが「いざという時にどう動くか」、体験する機会を設定しました。

「拠点周辺の津波避難タワー ジョギングラリー」では、海岸に流れ込んでいる川をジョギングでさかのぼり、津波避難タワーを巡り、計6kmの道のりを楽しみながらジョギングすることができました。津波避難タワーによっては、入口の門が常に開かれているもの、門が閉じているが、いざという時に蹴破って登るものなど、実際見て知れる発見がたくさんありました。

保護者からは、「教室で学んだことは大きい。保護者だけでは、なかなか伝えられないことがある」、「これを機に、いざという時に避難する場所をもう一度話し合おうと思った」という感想をいただきました。

自然災害の被害を最小限に食い止めるには、まずは「自分のいのちは自分で守る」術を知ることから始まると考えています。特に、小学校低学年までは、「自助」自分のいのちを守ることを第一に考え、①ライフジャケットを自分で着用できるようにする、②家族と話し合い、家の近くや通学路途中の避難する場所を覚え、行ってみる。小学校高学年までは「自助」に加え「共助」を意識し、③避難時には、自分だけでなく、周りの人に分かるよう声を出しながら避難する、④仲間や家族のために、自分ができることをやるを目標に掲げています。海を楽しむ「自然体験活動」はもちろんのこと、いつ起こるか分からない自然災害に備えること、そのために、災害時に即戦力となる人材「気づき、考え、やってみる」ことができる人の育成も考えて、活動を継続していきます。

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子どもたちへ大切ないのちを守るために期待したいこと

君たちにライフセービングを通じて、「自分のいのちは自分で守る」ことを学び、そして人や自然を大切に考え、家族や仲間など支えられているまわりの人たちへの感謝の想いを持ち、しっかり表現できる人になってもらえることを願っています。

君たち自身が「気づき」「考え」「行動する」ことで、災害によって悲しい思いをする人が一人でも少なくなることを心から望みます。

 

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