我が国の溺死者は世界の中でも非常に多いという実態があります。日本では特に夏になると、人と水辺との接点が増え、安全に過ごすためには、自然的要因への予測や対処行動が求められます。昨今では、豪雨や津波災害等から身を守るための学びも益々重要となってきました。
学校の水泳授業において「着衣泳」や「浮く」だけの練習では、溺れへの対策として十分とは言えません。大切なのは有事へのそなえと、事故を未然に防ぐことのできる能力です。つまり、子ども自らが活動において、危険を回避できる人になることが重要なのです。その能力は、水を通じて楽しく遊び、楽しく学ぶ。たくさんの経験を重ねていくことで身につくものなのです。さらには安全が備われば「大切な思い出になった!」や「活動の幅が広がった!」「またやってみたい!」といった感動体験が、人生をより豊かにしてくれるのです。
日本ライフセービング協会(JLA)が開発したICT教材e-Lifesavingは、子どもたちが水辺の事故防止の心構えや、安全のための知識と技能についての理解を深めることができます。主に学校教育において、電子黒板やPC・タブレット端末等を使用し、主体的な水泳授業への取り組みにつなげ、対話的な学びを引き出すことをねらいとしています。また水泳授業を十分に実施することができない環境下においても、学習指導要領にある「水泳運動の心得」や「水辺の事故防止に関する心得」、そして「安全確保につながる運動」等を学べる教材として、大いにご活用いただけると思います。
他にも、水辺に向かう際の学び合いの機会や、各種アクティビティーへの安全(導入)プログラムとして等、幅広くご活用いただけると思っています。「知る」ことで事故を未然に防止し、「体験」を通じて、たくさんの笑顔と感動を得られることを心から願っています。
東日本大震災から10年の時が経ちます。JLAは失われた尊い生命を想い、子どもたちへの自助、共助の精神を大切に育み、未来を守るチカラへと…必ずつないで参ります。
↑2021年4月からスマホ対応と新しいコンテンツが加わります。さらに今後は「水辺に関わる防災」コンテンツを追加予定です。全国のジュニアライフセービング教室では、そのプログラム実践、検証を通じて「水辺の防災カリキュラム」を構築していきます。
夏休み直前の学年集会で小学生へ水辺の安全について知ってもらう
動画コンテンツが豊富なe-Lifesavingを視聴し、対話的学びを引き出します
教室で e-Lifesavingによる事前学習から、実技における主体的な学びにつなげることができます。
教職員の皆さんへe-Lifesavingと教育現場での活用方法をを紹介
教員・指導者向けのe-Lifesaving 指導要領はこちら(夏休み直前編)↓
自宅での学び(家族で海水浴場に行く前に)
夏休みの課題として、子供同士でもチャレンジできます。
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