Swim & Survive
3.11 Water Safety Week 2021を通じて、「津波警報発令時における率先避難者」「津波フラッグの取り組み」「夏期海岸利用に対する津波避難想定」「水辺の安全教育Water Safetyについて」など様々な情報発信をいたしました。
これらの知識は一人でも多くのみなさんに身につけて欲しいことです。それは楽しみながらさまざまな体験を通じて学ぶことで、本物の活きる力につながります。
10年前の津波映像を見れば誰もがその恐怖を思い出します。多くの人が、海は怖いところ、水は危険だと再認識すると思います。水辺では生命が一瞬で失われることがあります。しかしながら、水辺は誰にとっても楽しい場所であり、海で遊ぶことは子供たちにとっても最高に楽しいことです。10年前の経験から私たちが学ぶべきことは、危険なものから安易に遠ざかるのではなく、危険を正しく恐れ正しく理解し、危険を回避する能力を身につけることであり、それは様々な体験から身につくものです。
Swim & Surviveとは、水辺の危険を理解し活きる力を学ぶことです。日本ライフセービング協会はSwim & Surviveを軸とした教育を展開してまいります。
水辺の事故ゼロをめざして
水辺の事故をゼロにするために必要なことの一つは、その水辺の安全をしっかりと見守る監視・救助の体制を確立すること、いざという時のためにその生命を救うライフセーバーを配置し救助体制をしっかりと整えておくことが重要になります。
しかし、それよりももっと重要になるのが、その水辺で遊ぶ、生活する、すべての人がその危険性を正しく理解し、その危険から自分の身を守る手段を知ること、水辺の安全「教育」がもっとも重要です。
水辺にいる一人一人の安全を見守ることも重要ですが、その一人一人が水辺の安全について理解していることこそが一番大切なことなのです。つまり教育の普及こそが「水辺の事故ゼロ」に一番必要なことなのです。
一方で、自然は時々刻々と変化します。そのようなリスク変化に対応した安全管理・救助体制の構築として、先端技術であるAIとIoTを活用した「海辺のみまもりシステム」、「Water Safetyアプリ」の開発、普及展開も進めています。
水辺における安全知識と技能を広め、誰もが安全に水辺を楽しむことができる社会を作ること。
私たち日本ライフセービング協会のめざしている社会です。
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最後に
本企画の趣旨にご賛同いただき寄稿いただきました皆さま、ご協力いただきました各機関、関係者の皆さま
日本トライアスロン連合 岩城光英 会長(元いわき市長)
朝日健太郎 議員
自見はなこ 議員
気象庁
日本財団 海野光行 常務理事
日本サーフィン連盟
江田邦明 下田市議会議員
鎌倉市
鎌倉ライフガード
盛岡ライフセービングクラブ
静波ライフセービングクラブ
下田ライフセービングクラブ
心より御礼申し上げます。
公益財団法人 日本ライフセービング協会 理事長 入谷拓哉
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皆さまからのご寄付はWater Safety教育の普及事業などに活用します