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海の知識

Vol.2 – マイクロプラスチックについて

2021.04.19 (Mon)

マイクロプラスチックとは、大きさが5mm以下のプラスチックを表します。

近年では、マイクロプラスチックが原因で『環境破壊』や『海洋生物の生態系の破壊』や『人間の健康問題』など、世界中で大きく取り上げられています。

日本でも、便利で安価なプラスチック製品が多く、簡単に手に入ります。一方で『ポイ捨て』されたプラスチックごみが問題視されています。捨てられたプラスチックごみは、自然分解されないため、回収されない限り半永久的に存在します。そして、風に飛ばされて、川に流されて、海洋プラスチックごみとして海に漂い続けます。紫外線や波の影響を受けて劣化したプラスチックごみは、年月をかけて細かくなり、海底へ沈殿したり、海洋生物が誤って食べていたり、人間も知らずに食事から摂っていると言われています。

出展元:環境省『平成30年度 海洋ごみ調査の結果について』より

環境省の調べによれば、全国の海岸や海中でマイクロプラスチックが確認されています。実は、マイクロプラスチックが海中に漂ってしまうと工業廃水などの汚染物質と結合して、より有害な物質に変化してしまい、それらが、海洋生物や人間の胃袋に入ってしまうと健康にも影響を及ぼすともいわれています。『プラスチックやマイクロプラスチックの海流出を防止する』には、一人でも多くの方へ、現状を広めて、知っていただくことと考えます。

 

2019ビーチクリーン駅伝結果(NPO湘南クリーンエイドフォーラム)

■総移動距離:約150km(13市町)
■実活動距離:56.3km
■実施海岸数:98海岸(対象101海岸)
■実施期間:2019年10月5日~11月10日(土日祝11日間)
■実活動時間:67時間
■延べ参加者:91人
■ごみ回収量:1,118袋(30L換算)、燃やすごみ/928袋、燃やさないごみ/190袋、ペットボトル/7,049個、レジ袋/560枚

 

第29回調べるごみ拾い結果(NPO湘南クリーンエイドフォーラム)

■実施海岸:辻堂海岸
■実施期間:2018年5月20日
■実活動時間:1時間
■延べ参加者:1人
■ゴミ回収エリア:2m×2m(赤テープ枠)
■ごみ回収量:写真参照

日本では、全国各地でボランティア団体や企業が主催する『ビーチクリーン活動』が開催されています。その中で、ビーチクリーンで拾ったごみを調査されている団体も増えてきています。NPO湘南クリーンエイドフォーラムは、4㎡内の砂浜でマイクロプラスチックがどれくらい拾えるかを調査されました。その結果は写真の通りです。狭い範囲でも大量にマイクロプラスチックが拾えました。驚きを隠せませんよね。。。

これから、海や川に行こう!と考えている皆さん。少しの時間で構いません。帰宅する前にマイクロプラスチックを拾ってみませんか?

あなたの優しさが、あなたの心掛けが、これからの生活環境や地球の未来を救います。

Edited by JLA溺水防止救助救命本部 中川 健

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